Nguyen Van Tien

グエン バン ティエン

タンチュオン工場でのあなたの役割について教えてください。

生産部長として、生産管理と品質管理の全般を担当しています。具体的には、毎日材料の入荷から製品の出荷までをカバーしています。以前はスタッフとして働いており、昇格してからまだ1年ほどですが、現在は全体の管理を行っています。
私たちの出荷はほぼ100%日本向けで、取り扱うブランドには世界的にもよく知られた有名ブランドが数多くあります。様々なブランドやアイテムの生産を管理しているため、製造の過程で迷った時の判断やスタッフへの教育は難しいと感じる時もあります。
その代わり、課題をクリアしてスムーズに仕事が進められたときの達成感はとても大きく、何よりも嬉しいと感じる瞬間です。

仕事や会社において、これから挑戦したいこと、目指していることについて教えてください。

お客様に満足していただくことを最優先に考え、日々の業務改善を重ねています。縫製業務では、毎日のサンプルチェックが欠かせません。お客様からの指摘があった場合は、迅速に改善を行います。出荷や納期に関しても、遅延がないよう徹底しています。この取り組みのおかげでお客様からの信頼を得られ、多くのオーダーをいただけるようになっていることが自信につながっています。
私自身の目標としては、日々成長し続けることで、将来的には工場長のポジションを目指しています。そのためにも、現在の仕事に対して最善を尽くし、スタッフと共に成長していきたいと考えています。

仕事以外で挑戦していることや楽しみにしていること、趣味などについて教えてください。

趣味として韓国ドラマを観ることが大好きです。ドラマを通じて、異文化への理解を深めることも、コミュニケーションや交流を円滑に行うためのスキルとして、自身の成長に繋がっていると感じています。
また、読書も私の大切な趣味の一つです。特に最近は、縫製に関する本を購入して読んでいます。購入したもの以外にも、日本人の同僚からもらった日本語の縫製本を読むことで、日本語を覚えながら縫製技術を学んでいます。

あなたにとってマツオカはどのような存在、場所なのか、教えてください。

私が居るTHANH CHUONG(タンチュオン)という地域では、マツオカの工場が建設される以前は工場が一切なく、仕事といえば農業しかありませんでした。
地元の人々は主に農業を生業にしていますが、生活は決して容易ではありません。夏は気温が40度以上にもなる環境下での重労働ですし、天候に左右されるため、順調に収穫ができる年もあれば、失敗に終わる年もあり、非常に不安定です。 その状況が、マツオカの工場が出来たことで大きく変わりました。私を含め、地元の工場に勤められるようになったおかげで多くの人々が安定した仕事を得られるようになり、家族の生活水準が徐々に向上し始めました。
以前は、仕事を求めて遠方まで行かなければならず、年に1〜2回の連休を利用して家族に会うという生活が一般的でした。しかし今では、家の近くで安定した仕事と毎月安定したお給料を得られるので、家族と過ごす時間も増えて生活の質が向上したと感じています。

入社前と入社後、変わったことを教えてください。

仕事を通じて精神的に強くなれた、と感じています。マツオカコーポレーションに入社する前はベトナムの別の工場で働いていましたが、日系企業に転職してから、仕事の仕方に大きな違いを感じています。日本人と一緒に働き、日本の会社の厳格で細かいルールに従って働いていると、私自身が成長していると実感します。最初は厳しさに戸惑いましたが、徐々に慣れていくことができました。
最初はスタッフの一人として始めた仕事も、生産部長となった今では自分から積極的に解決策を見つけ出さなければなりません。この状況に身を置いていると、とても学びが多く、日々すごく勉強になります。私の成長に繋がっていると感じます。

※インタビュー内容等は、取材当時のものです