タンチュオン工場でのあなたの役割について教えてください。
私の仕事はラインの管理全般です。具体的には、人員、生産枚数や商品の品質、そしてルール遵守等といった管理業務を行っています。
マツオカに入る前にも縫製工場で班長を務めていましたが、日系企業での仕事はより複雑で、ルールも厳格です。お客様の要求も高く、5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)やその他の細かい点で日々指摘を受けることもあります。最初は厳しさに圧倒され、諦めたくなることもありました。
しかし、日本人の同僚からのサポートを受けながら一つ一つ丁寧に学んでいく中で、仕事の流れを理解できるようになってからはそれほど難しく感じなくなりました。仕事を通じて、楽しい瞬間も見つけることができ、自分自身の成長や問題解決能力の向上を実感しています。 最近特に嬉しかったのは、私の管理するラインが生産ボーナスで1番高い成績を収めたことです。ラインスタッフみんなで喜びを分かち合うことができ、日々の努力が実を結んでいる証拠だなとやりがいを実感できた瞬間でした。
仕事や会社において、これから挑戦したいこと、目指していることについて教えてください。
タンチュオン工場は2021年設立とまだ工場としての歴史が浅いので、私の最初の目標は、自分が担当するラインの管理をしっかりと確立することでした。現在は1つのラインだけを管理していますが、将来的にはライン班長として7つくらいのラインを見ることができるようになりたいと思っています。班長に就けば、より会社の生産効率と品質向上に貢献できると信じています。そのためにも毎日、仕事を一つずつ覚えて技術力を磨き、自信を持ってライン班長のポジションを目指していきたいと思っています。
仕事以外で挑戦していることや楽しみにしていること、趣味などについて教えてください。
一番の趣味はサッカーで、次にカラオケが好きです。私の住んでいる村にはサッカーチームがあり、休日にはチームのメンバーと一緒にサッカーをしています。隣の村のチームと試合をすることもあり、勝利した後はみんなでカラオケに行くこともあります。
また、自分の担当ラインの同僚たちと、仕事が終わって一緒に食事をし、その後カラオケに行くこともあります。私にとって大切なリラックスタイムであり、チームメイトや同僚との絆を深める貴重な機会でもあります。
あなたにとってマツオカはどのような存在、場所なのか、教えてください。
マツオカに入社する前は、遠くの会社へ働きに出ていました。私には3人の子供がいるのですが、子供たちを見る時間もほとんどなく、すべてを家族に任せきりにせざるを得ませんでした。毎週、家に帰ってきてはいましたが、勤め先の会社は家から遠く、家と会社の往復は本当に大変でした。
地元にマツオカコーポレーションの工場ができてからは、本当に生活が大きく変わりました。今は近くで仕事ができるようになり、自分も班長としての能力を伸ばしつつ、毎月安定した給料を得ることができています。毎日子供たちを学校へ送り迎えすることができ、私も夫も、新しい生活にとても満足しています。
入社前と入社後、変わったことを教えてください。
以前働いていた会社に比べて、労働環境が圧倒的に良くなりました。以前の会社では、5Sの実践が全くできておらず、整理整頓も管理も不十分で、自分自身も仕事をきちんとこなせていない状況でした。自分の担当するラインの管理もままならず、生産枚数をこなすだけで、学びがなく、自己成長にもつながらないと感じていました。設備が整っておらず、クーラーがない環境での作業も非常に辛かったです。設備の故障も頻繁で、ミシンも壊れやすく大変でした。
マツオカに入社してからは、今までとは全く違う環境で働くことができています。新しい工場は清潔で、5Sがしっかり管理されており、クーラーも完備されているため、快適に仕事ができます。最初は日本人の上司にミスを指摘されることを心配していましたが、実際はそのようなことはありませんでした。ミスがあっても、日本人の上司は落ち着いて説明し、受け入れる姿勢を見せてくれました。おかげで、自分の担当ラインのスタッフがミスした場合にも、落ち着いて指導することができるようになりました。これは私にとって大きな成長だと思います。
※インタビュー内容等は、取材当時のものです