MESSAGE

経営者メッセージ

「メイドインマツオカのものづくり」
生産性と品質の向上を両輪に、
グループ一丸となって成長を加速

当社グループは、アジア5か国に工場を展開し、主に国内のアパレルメーカー向けに衣服の縫製や素材の開発・加工を行っています。

当社グループでは、2021年5月に中期経営計画「ビジョン2025」を策定いたしました。第1期(2022年3月期~2023年3月期)の最終年度である2023年3月期においても、「アフターコロナへの準備期間」として「サプライチェーン(生産拠点網)のさらなる多元化」と「『良質なものづくり』の一層の強化」に取り組んでまいりました。

アパレル市場においては、コロナ禍に伴うロックダウンなどにより、製造現場のオペレーターの確保が難しくなり、いわゆる「つくり場」が減少したほか、サプライチェーンにも混乱が起きました。アパレルメーカーは、こうしたコロナ禍の影響や地政学的リスクを避けるべく、生産地の見直しと適正化を図る動きを強めています。当社はリスク分散を図るべく、中国からASEAN諸国などへの生産拠点のシフトを以前より進めていたことに加え、各拠点において計画的にオペレーターを採用できたことから、その受け皿となることができました。第1期の最終年度となる2023年3月期の業績は、ベトナム、バングラデシュで完成した新工場建設に伴う先行経費や、円安による生産コストの上昇などが利益を圧迫しましたが、コロナ禍による混乱が続いた中国からASEANへ生産移管を進める顧客のニーズに応え、堅調に受注を増やすことができました。今後もオペレーターを安定的に確保することで当社の優位性を高め、受注活動を強化してまいります。

第1期の2年間で、アフターコロナを見据えた大型投資を行い、ベトナムおよびバングラデシュにおいて新工場を設立いたしました。コロナ禍で現地に出向くことができない状況での建設でしたが、無事完成にこぎつけ、「新たな成長期」と位置付ける中期経営計画第2期に向けての準備を整えることができました。新工場設立により自社工場での生産比率が高まったため、今後は「メイドインマツオカのものづくり」を鮮明にし、新工場で採用した従業員一人ひとりの習熟度を高めていくことが大きなテーマとなります。顧客から求められる以上の品質を実現するとともに生産性を向上させることでマツオカの競争力を高め、生産量を拡大してまいります。

今期からスタートする中期経営計画第2期は、メーカーとしてのマツオカのあるべき姿を追い求め、生産性と品質の向上にむけて、あらためてグループ全体で挑戦する期間にしたいと考えています。その基盤を整えるべく、取締役の増員やセグメントごとの管理体制の強化を図ったところであり、グループ全体で中期経営計画達成に向けて邁進する所存です。

今後とも皆さまの変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役