CEO MESSAGE

トップメッセージ

人を大切にするものづくり


マツオカの歴史は、一軒の呉服屋から始まります。当時は既製服がまだ少なく、和服でも洋服でも生地から仕立てるのが普通でした。一枚の布を丁寧に縫ってつくられた一枚は、とても大切にしてもらえていたのを覚えています。この体験は、私の原体験となり、いまでも仕事に対するモチベーションの源です。

現在、わたしたちは1年間で5,000万枚を超える洋服をつくっています。こうした大量生産には、あらゆるプロセスにおいて大きな責任がともないます。中国・ASEAN諸国等に多くの工場を立ち上げ、たくさんの仲間と共に働くわたしたちは、その責任の重さをとても大切にしています。誰かの犠牲のうえに成り立つものづくりではなく、無駄なプロセスを省き、素材と時間を大切にすることで適正なコストと高い品質を実現する。それが、わたしたちの仕事です。

縫製の未来を、共につくる


不良品を想定して余分につくるのではなく、不良品を出さないように仕事の精度を上げていく。このマツオカの考え方は、私の原体験から来ています。つまり、日本人が生活のなかで育んできた「もったいない」という考え方そのものです。保険のつもりで余分にものをつくっていては、いつまでたってもクオリティを上げることはできません。無駄をつくらない覚悟で望むから、あらゆる事態を想定して備える心構えが生まれるのです。

世界中が「サステナビリティ」の大切さに気付くずっと前から、日本人はものを大切にする文化を育んできました。この“当たり前”を大切にしながら、お客さまに満足して頂く。そのためにお互いの情報をオープンに共有しながら手を取り合い、助け合う。この信頼関係が築けなければ、安定したサプライチェーンを世界中に構築していくことは難しいと思います。その想いを胸にこれからも挑戦していく。それが、わたしたちのものづくりです。

代表取締役