CROSS TALK 1

提案することの大切さ

ファッションブランドの生産を行うOEMビジネス。一見、お客様の要望通りに仕事を進めていく受け身のビジネスに見られがちですが、実は提案することにメーカーとしての醍醐味があるようです。企画段階から提案することで、アパレル業界に新しい風を巻き起こす3名によるクロストークです。

企画提案は「準備8割、本番2割」

このチームはどのようなメンバーですか?

佐藤

わたしたちは提案営業をするためにチームで色々と話し合うことが多いメンバーです。営業の僕がクライアントの現状やニーズを吸い上げて、レディースを担当している牧野とメンズを担当している北村に相談して企画を立ち上げます。

北村

私は入社6年目で、企画の取りまとめを任されています。佐藤から日々上がってくる情報を集めて「こんな生地をつくってみたらアイテムの展開が広がるんじゃないか?」とか、「こんな資料を持って行ったら新しい製品の参考になるかな?」と準備を進めます。クライアントサイドのデザイナーがどんな情報を知りたがっているか、企画のヒントになるようなネタを仕込むところから始まりますね。

牧野

私は工場とのやりとりがメインで、技術的な部分や納期なども提案段階で精度を上げておけるように準備していきます。現場の生の情報って意外とクライアントまで届かないことも多いので、色々と用意しておくようにしています。今すぐ役に立たなくても、情報がストックされると企画会議の時に話が盛り上がるんですよね。

失敗は恐れない。
やらずに後悔するより、やって後悔したい!

仕事に大切な心構えなどありますか?

牧野

いま、世界的にモノをつくる場所が少なくなってきているという現実があります。ASEAN諸国等を中心に、自社工場を構えるわたしたちにとって、これはチャンスでもあります。生地の開発から提案でき、生産のノウハウだけでなく工場を運営するノウハウも蓄積されているので、企画から納品までトータルで提案できる強みがあります。

北村

あらゆる素材を使って、ほとんどすべてのサンプルをつくることができるというのも強みだと思います。同じ素材でバリエーションを出すことも、同じデザインで生地を変えることも自在にイメージを膨らませることができるので、ゼロから一緒にものづくりをすることができます。

佐藤

提案と言っても全てが上手くいくわけではありません。 提案出来る事を少しずつでも増やしていけば、また新しい可能性を知る事もあります。 トライアンドエラーを繰り返して成長してきた歴史がマツオカの強みだと思います。 こうして生まれた1つ1つのアイデアを、何百万本と言うスケールで受注につなげる事が出来る。 これが企画提案の醍醐味だと僕は思っています。 その根底には、やらずに後悔するよりやって後悔したい!と言うチャレンジ精神があるからです。 失敗を恐れず、失敗から学んだ財産は、これからの人生でも本当に価値になるものだと思っています。

好奇心を持って、カッコ良く

どんな人と一緒に働きたいですか?

佐藤

わたしたちの仕事はアグレッシブに可能性を見つけていくこと。だから、仕事も遊びも、いろんなことに好奇心を持っていたいと思います。みんなにも格好良いと思ってもらえる人になって欲しいし、自分もそういう背中を見て育ってきたので、その気持ちは忘れないように心掛けています。

北村

仕事を自由に任せてもらえている分、その責任もやっぱり大きいと感じています。期待に応えていくことに対して真剣になれば、自ずと行動にも重みが出てくるのだと思います。だからこそ、うまくいったときはチーム一丸となって喜べる。基本的には裏方をしっかり支える仕事ですが、ファッション業界においては良い仕事をして目立ちたいという気持ちも健全なんだと思います!

牧野

自分も4年目でやっと仕事の面白さが分かってきたように思います。提案がオーダーに繋がる喜びと同時に、その責任を怖く感じることもありました。でも、佐藤や北村から「怖いと思うことが大事」と言われたのを覚えています。

北村

この仕事の面白さのひとつに、ものづくりを本当の意味で知ることができるという部分があります。例えば売り場で製品を手に取ったり、歩いている人の着ている服を見れば、どのようにつくられているか分かるんです。ものづくりの目が養われるというのは、つくり手として一番面白いところですね。

佐藤

営業も企画も生産もチームが基本の会社ですから、一緒に成長できる人と働きたいと思います。人生において仕事をする時間は長いので、それを楽しむポジティブさが大事ですよね。良い意味で自己主張のできる人、大歓迎です!

※ 所属部署やインタビュー内容等は、取材当時のものです