CROSS TALK 2

世界を舞台に女性が輝ける職場

企業が成長していくためには、女性が元気に楽しく働ける職場づくりが不可欠です。マツオカでは結婚や出産といったライフステージの変化にかぎらず、女性が働きやすい職場を目指して日々改善に取り組んでいます。世界を舞台に頑張っている3名の女性にお話を伺いました。

想いを制度に!女性が働きやすい環境づくり

池田さんのお仕事について教えてください。

池田

私は営業を担当しています。最初はサンプルを担当する部署に配属されたのですが、すぐに産休に入ってしまって、そこから育児休暇中に2人目を出産したので合計で3年ほど現場を離れていました。その後復帰して貿易業務4年、営業サポートの業務を経て2015年から営業になったのですが、最初はフロントに立ってお客さまとやりとりする自信が持てなかったんです。でも、一緒に仕事をしてきた仕入先さんたちの後押しが嬉しかったこと、そしてもうひとつはしんどさの中にもいま以上のやりがいが見出せるかもしれないという好奇心で決断しました。先輩方がお客さまと良い関係を築いてくれていたこと、それからいつでもフォローしてくれる体制があったので、なんとか続けて来られているんだと思います。いまは、お客さまからお預かりしたオーダーを海外の工場で生産して、納品するこの仕事にやりがいを感じています。

女性が活躍できるポイントはどのようなところにありますか?

池田

企業として育児から復帰できる体制を整えるためには、組織全体でコンセンサスを取ることが大事だと思います。その点、マツオカは受け入れ体制が柔軟だと思います。やっぱり人が中心の会社なので、「人を大切にする」という文化が根付いているのではないでしょうか。いまはその想いがきちんと制度として整ったので、時短勤務やフレックス制、代休なども浸透してきました。コロナ禍におけるテレワークの体制なども整っているので、わたしが産休を取った頃に比べたら、とても働きやすく、続けやすい環境になりました。女性のアパレルも多く扱っていますし、これからは女性にもどんどん営業に参加して活躍して欲しいですね。

家庭と仕事の両立が大変だったという印象はありますか?

池田

仕事に真剣になりすぎてしまい、家庭が疎かになってしまうことはありました。わたしの場合は両親のサポートのおかげで乗り越えられましたが、保育園の送り迎えから食事、病気の時に世話をしてくれたことは本当に助かりました。小学校に入ってからも習い事や宿題まで、親代わりのように面倒みてもらえたお陰で私は仕事に専念できたと思います。両親には感謝の気持ちでいっぱいです。子育てに限らず、ライフステージの変化による負担って本人にしか分からない大変さがあると思うんです。時間的な問題だけでなく、精神的な余裕や頭の中を占める仕事の割合がバランスを取れなくなる時期もあるとおもいます。業務の面でサポートするのはもちろんですが、精神的にもゆとりを持てる体制を整えていきたいですね。そのために必要な制度や研修など、会社の想いと女性の意見をしっかりと摺り合わせて、年齢や性別を問わずみんなが働きやすいしくみを確立していきたいと思っています。

これからどんな仲間と一緒に働いていきたいですか?

池田

コミュニケーションが大切になるので、明るく、ポジティブな人は好まれます。「人柄としくみがかみ合った営業システム」を作り上げることが大切だと思います。合理的で再現性の高いしくみと、デジタルやITを組み合わせた業務システムのうえに、それぞれの営業スタッフが個性を発揮できると理想的ですね。あと、「できない」と簡単に言わない人。これはわたしたちのDNAともいうべき精神ですが、どんな状況やシーンでも必ず選択肢を探す。そのために知恵を絞って、仲間と一緒に考え抜くことができなければ、いつまでたっても企業として、人として成長できません。だから、諦めずに一緒に頑張れる人と働きたいですね。

世界が自分と繋がっているという感覚

大塚さんのお仕事について教えてください。

大塚

わたしは2010年の入社以来ずっと企画部です。主にお客さまから頂いた企画や製品の仕様を確認し、工場に伝える仕事になります。逆に、工場から出てきた懸念点をお客さまに伝えて、一緒に解決していくこともあります。自分からどんどんアイデアを出して企画していくというよりは、量産に向けたサンプル作成における問題点の洗い出しを行い、工場がきちんと縫製に集中できる環境をつくる仕事です。例えば、お客さまによって使う表現やニュアンスも微妙に違いますし、専門用語やフォーマットもそれぞれ独自のものが多いので、日本語同士でも確認して確かめないと間違えてしまうことがあります。そういう思い込みや勘違いによるミスコミュニケーションを減らし、できる限りわかりやすくお客さまと工場の橋渡しをすることが私の役割だと思っています。

マツオカで働いていて世界を感じることはありますか?

大塚

わたしがマツオカに入社したのは、ファッションが好きで、洋服をつくる仕事がしたいと思ったからです。当初からグローバルなイメージがあり、勉強しながら視野を広げていろいろな経験ができればと思っていました。コロナ前は中国やバングラデシュに出張する機会もあり、現場で直接いろいろと学ぶこともありました。いまは毎日工場とオンラインで会議をしていますが、世界を感じるというより、もはや日常の一部になっています。たまに休日に工場からの相談が来ることもあり、そんなとき現場との時差を感じるのですが、世界が同時に動いているんだなと改めて実感します。最近は難しい素材や厳しいスケジュールで進行することも多いので、一緒にやりきったときは言葉や距離に関係なく達成感を共有することができます。

これから挑戦してみたいことはありますか?

大塚

会社ではすでに中堅のポジションですが、まだまだ日々勉強です。素材や縫製など、ひとつひとつは経験を積んでいっても、目の前にある製品はいつも初めての取り組みです。だからどれだけ準備しても想定外の事態が起きる。現場は常に動いているので、どんなときでも気を抜くことができない緊張感があります。でも、無事に納品できたときの達成感は最高ですね。遠く離れた現場と自分が繋がっているのを実感します。女性でも男性でも、平等に評価されてチャンスが与えられるのは、この会社の良いところだと思います。いままで以上に学ぶことは増えると思いますが、大変だからこそ成長できるのではないかと、いまから楽しみです!

仕事を通して真のグローバル感覚を身に付ける

堅田さんのお仕事について教えてください。

※ 所属部署やインタビュー内容等は、取材当時のものです

堅田

わたしは2016年に新卒で入社して、ずっと企画部に所属しています。お客さまから頂いたパターンや仕様書を確認して、工場にサンプルや製品を生産してもらっています。ワークウェアを中心に4社担当していて、すべての国の工場と日々やりとりをしているため、「ミャンマーでつくっていた製品をバングラデシュの工場でつくる」ということも担当したりします。これがなかなか大変で、同じものを作るのになぜかうまくいかないことがあるんです。そんなときに工場の担当者、営業、そしてお客さまと一緒にチームで対応を協議したりします。お客さまからしたら同じマツオカに頼んでいるわけですから、納期を伸ばしたり、品質を落とすわけにいきません。当然、コストを上げるわけにもいかないので、ある程度スピード感を持ちつつ、要所では報告や相談をするバランス感覚が大切な仕事だと思います。

中国に研修で滞在されたと伺いました。現場で得たものはありますか?

堅田

入社してすぐに1ヵ月ほど中国の工場へ研修に行かせてもらいました。正直、当時は初めての海外ということもありすべてが新鮮で、なにかを学んだという記憶がありません(笑)。でも、言葉も伝わらない環境で仕事内容も分からないなか、ガムシャラに毎日を過ごしたことで根性はつきました。実はそれが一番大切な経験だったと、いまは思っています。正直、アパレルやグローバルという響きにキラキラしたイメージもあったのですが、現場では現地のスタッフと言い合いもするし、仕事は責任と向き合う大変なものです。でも、普段の姿勢や心がけをちゃんと見てくれている人がいて、気持ちや心はきちんと伝わる。真剣だからこそぶつかることもありますが、だからこそ達成感を一緒に味わうことができるのだと思いました。過剰な期待は禁物ですが、洋服を本気でつくりたい人には最高の会社だと思います。

これからどんな仲間と一緒に働いていきたいですか?

堅田

コロナになって海外の工場に気軽に行けなくなったことで、かえって現地の仲間を身近に感じるようになりました。彼らは日本語ができてもやっぱり外国人です。そんな人たちと同じ職場で一緒に物作りができるというのは、本当の意味で国際的な感覚を身に付けられる良い機会だと思います。常に想定外の事態を想定しながら働くのは楽な仕事ではありませんが、そのぶん根性もつくし成長できる部分も大きいと、過去の自分を振り返って実感しています。お客さまと工場の間を繋ぐ仕事なので、精神的にも鍛えられる部分は大きいと思います。世界中に自社工場を持ち、ものづくりの最初から最後まで責任を持つというのは、胸を張れる仕事ではないでしょうか。覚悟を決めてものづくりの世界に飛び込んでくれる人と一緒に働きたいですね。企画部でわたしはまだまだ若手なので、後輩が入ってくるのを楽しみにしています!