CROSS TALK 3

仕事とは予測のコミュニケーション

世界で約20,000人の仲間が働くマツオカ。その全体を統括する本社での業務とはどのようなものなのでしょうか。仕事をするうえで基本となる大切な心構えについて、実務を担当する3名によるクロストークです。

自分の仕事には“次の人”がいる

このチームはどのようなメンバーですか?

神成

私と石濵は営業の三好と連携する「本生産業務」と呼ばれる基本的な実務を担当しています。営業がどんなサポートを望んでいるか、次のアクションのために何が必要なのかを意識して動くことでスムーズな連携に繋がると思っています。

石濵

私は入社3年目なのですが、神成からOJTの指導を受けました。仕事を始めた当初は目の前の作業に集中させてもらっていたのですが、仕事を覚えるにつれて常に全体の流れを意識するように教えられました。営業の先にはお客さまがいて、わたしたちの向こう側には世界で約20,000人もの工員さんが実際に手を動かしているのです。常に自分の仕事の後に“次の人”がいるわけですから、全体像を理解して進めていかなければいけません。

三好

私は営業として「予測のコミュニケーション」が大切だと思っています。石濵の考え方にも通じるのですが、わたしたち営業もお客さまの言葉の真意や取りに行きたいオーダーの向こう側に流れる大きな動きを察知して提案する必要があります。その予測の精度を高めることが重要ですし、また受注したオーダーを無事に納品することが何よりも肝心なので、本生産業務との予測をベースにしたスムーズな連携は仕事の生命線ですね。

大切なのはなりたい自分をイメージすること

具体的にはどんな仕事内容ですか?

石濵

営業が工場とやり取りをして組み立てた生産スケジュールに対して、材料が遅れることなく工場に到着するように納期を管理、コントロールしています。2年目くらいの時に、ある程度仕事の流れが掴めてきたように感じました。それまでは自分では理解できていたつもりでいたのですが、営業の立場からするとまだ理解度が足りず、思っていることが上手く伝わっていないことで、スムーズにコミュニケーションが取れませんでした。伝えたい本意とは違う意味で受け取られてしまうこともあり、数字や情報が“相手にきちんと伝わるかがこの仕事で大切なことなのだと痛感しました。

神成

石濵はとても向上心があり、分からないことも自分でどんどん調べていくタイプでした。Excelなどのツールに関しては自分で勉強して、より使いやすい方法がないかを熱心に調べていました。そういう向上心があればこそ気付けた課題だと思うのですが、思い込みで進めてしまうと危険な仕事内容があることは確かです。常に周囲の状況を感じる柔軟性は大切だと思います。

三好

本生産業務は、マツオカで働く上でベースとなる部分なので、僕も入社してからしばらくは心得程度は勉強しました。本生産業務を学んだ先に営業職というステップがあるイメージです。僕が営業になりたかったのは、この会社が「工場中心」の会社だから。やっぱりものをつくってナンボというイメージがあったので、生産効率を上げて工場のラインをしっかり埋めたいと思ったんです。お客さまが求める以上のレベルで納品できたときは、充実した気持ちになりますね。

神成

私はあまり人とコミュニケーションを取ることが得意ではないので、本生産業務のエキスパートを目指しています。そのようなポジションも会社には必要だと思うので、僕みたいな選択ができるのもこの会社の魅力ですね。

石濵

私はやっぱり本生産業務をしっかり学んだら、営業に就いて国内外問わず色々な方と関わりたいと思っています。いろんな経験が増えることで成長できるのではないかと思っています。自分が将来なりたい姿を想像できるところはこの会社の良いところですよね。

仕事に予断は禁物!

どんな心構えが大切ですか?

三好

この仕事はオーダーから納品まですべてが繋がっています。工場でトラブルがあれば、営業が早急にお客さまに伝えることで被害を最小限に抑えることが出来ると思います。悩んだり隠したりするのが一番怖い。装置産業ではなく人がやっている仕事なので、必ず遅延や不良などのトラブルは起きるんです。その前提で、どうやってミスを減らすかを考え、トラブルが起きたらすぐ報告することが大事だと思います。

石濵

例えば自分の判断に自信が持てないときは、必ず先輩や担当者に聞くようにしています。「きっとこうだろう」という予断が一番危険で、不安を感じたら問題になる前に解決するべきですね。わたしたちの会社では責任者がはっきりしているので、なにかあればきちんと責任を取ってくれる体制ができています。それは仕事をするうえで安心感に繋がりますよね。

神成

問題が起きたり、起きそうな時って、つい隠したくなってしまうけれど、抱え込まずに不安や心配を共有できる風土が大切ですね。まさに「ほう(報告)れん(連絡)そう(相談)」が基本だと思います。わたしたちの会社ではミスを怒ったりすることは基本的にありません。それよりもどうやって解決するか、意見を出し合うことの方が大事だと思っています。問題が起きてなくても「どうやってトラブルを防いで、ミスを減らすか」という話をするので、みんなが気持ちよく働けますね。

基本を大事にしながら、進化させていく

いま挑戦しているのはどんなことですか?

神成

基本的にトラブルが起きる時というのは、仕組みにも問題があるので、業務マニュアルは常に改善しています。さらに、突発的に発生するイレギュラーな対応は、いわゆる「虎の巻」を作成してスタッフの業務レベルを安定させることを大事にしています。ただ、教えすぎずある程度の失敗を経験させることも大事なので、いつでもフォローできる体制でセーフティネットを張っています。まずは工場がどんな流れで製品をつくっているのかをしっかり学び、そして、今度はその流れを各自頭の中で自分で組み立てる。それが一番の勉強になりますね。

三好

営業でもやはりマニュアル化やルーティン化は進めています。型にはめるというより、守るべき理由のある作業をまとめることで再現性を高めることが大事だと思うんです。ある程度の方向性があれば効率化できるし、仕事に自信を持てるようになるのも早くなります。もちろん自分で考えて動くことは大事なんですが、例えば僕がした失敗をみんながする必要はないと思うんです。でも、それも経験になるんですけどね(笑)。

石濵

マツオカは多くが自社工場なので、学べるレベルが本当に高いと思います。オーダーの規模感も大きいですし、バリエーションも多岐にわたるので、ここで学べばどこでも通用するという自信が持てます。毎年大量のオーダーを頂き、そしてそれぞれのオーダー内容に変更があり、それに合わせて調整するわけですから、メンバー同士必然的に力を合わせてチームワークが良くなって行くんです。

業界トップの仕事に触れる

この仕事の醍醐味はどんなところにありますか?

三好

わたしたちはこの業界でトップクラスだという自信があります。当然、お客さまもトップクラスですから、向上心を持って取り組めば大きく成長できるのが魅力です。その向上心を支える忍耐力があれば、必ず見えてくる景色がある。この仕事をしていて、私はどこまで成長できるのか楽しみなんです。

神成

マツオカには比較的丁寧に仕事を教える文化が根付いています。それをベースにしっかり学べば、いろんなことに興味が持てるようになると思います。簡単な仕事ではないので、すぐには身につくものばかりではありませんが、これだけの規模と責任の中で揉まれる経験は貴重だと思います。なんとなくやっていては絶対にうまくいかない仕事なので、自分の行動に根拠と自信を持つ必要が出てきて、結果的に人間として凄く成長できるいい仕事だと思っています。

石濵

業界トップクラスでありながら、比較的早く大きな仕事と責任を任せてもらえます。楽ではないけれどやりがいのあるステージに立つことで、責任を感じることの大切さを学びました。信頼され、任されることで得るものは大きいと思います。少しずつ仕事ができるようになっていくのは面白いですしね。それが無限にあると思えば、一生の仕事にする価値はあると思います。チームでしか味わえない連帯感と、一緒に大きなオーダーを取れたときの喜びは格別ですよ!

※ 所属部署やインタビュー内容等は、取材当時のものです